神棚の設置⑦ 魂入れ

お清めをし、神棚を設置。供物類を並べ準備が整った後の大切な儀式です。

目に見えない神様をどうやってお札(神棚)にお招きするのか・・・ここはすごく気になる所でしょう。一番良いのは正式な神主さんや神職の方にお願いして魂入れをやって頂く事。近くのご縁のある社や大きな神社、崇拝する神社の神主さんにご相談されると一番安心出来ると思います。

「これも自分でやりたい・・・」

そのお気持ちは結構ですし、結論から申せば「出来ます。」ただし条件がございまして、必ず考え方や心構えをしっかりと学ばれ、最低限の基礎知識や考え方をきちんとご理解して頂いている方に限られると思います。以下は古神道の道を歩ませて頂き11年目の店主の考え方ですが参考にしてください。

神棚(宮形)は一つの「駅」だと仮定しております。目に見えぬ、触れぬ神様に対して、「ここにいつでもお降り頂ける駅がありますよ」と新設の駅のお知らせをする。認識して頂く。一度は降って頂くのです。これが「魂入れ」ですね。

後ほど、「日々の祈り」で詳しくお話しますが一度認識して頂くとその後は、降るか、降られないかは神様の自由。「最初に魂入れはしているはず。」とその掃除を怠り、埃だらけで何も手入れが出来ていない神棚に毎回、神様が降られるかと言うと・・・そうは思いません。

同様に大切なものは何か?ここで「日々の祈り」が大切にもなってきます。

その祈りが心からの本心か、またきちんと神様と共に歩まれているのか、誠意が感じられるか、真剣なのか。これは神様が判断されることなので店主からは何も言えませんが、神々様はきちんとその方の「心」を見て下さっており、それが一番重要だと思っています。

神棚(宮形)の金額やその礼式の形に深く左右されずに「心」が大切。反対に考えれば、どなたでもこの「心」を大切にして頂ける方であればいずれ神様はその心にお応えして頂けると店主は信じています。なので「何も知らない方には無理です。」とは決して言えないのです。

「神様に対しての知識がある、作法や儀式に詳しい」と、「神様に対しての考え方や心構えがある」とこの二つを絶対に一緒にしないようにお願いしますね。ここだけの話ですが、店主自身もいつの間にか溜まった知識が邪魔をし、迷ってしまう事も多々ございます(苦笑)“かなり詳しい”のが良いとは思いません。

“心から理解している”が大切だと思います。これが魂入れでは重要な要素になると考えています。

神々様がその心を見て私たちの”理解””心構え”を少しでも納得して頂く。これが魂入れではないかと考えております。


神棚の設置⑧ 日々の祈り

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