神棚の掃除② 年に一・二回の本格的な掃除

次は本格的な、店主も年に二度はやっている掃除の仕方です。
用意するものが少々、複雑になってきます。

・塩一袋
・お酒一合以上
・榊
・洗面器 or バケツ
・綺麗な布巾を2枚
・紙(和紙など)
・新しい供物

榊のリサイクルは止めてくださいね(笑)

ここは年に二・三回の本格的な大掃除、榊はケチらず新しいものを購入してください。また、お清めに使う榊はお供えとしては使えませんので新しく使わせて頂く榊の購入も忘れずに。

まずは・・・清めるつもりで手を洗ってきてください。それから、「今から掃除をさせて頂きます」と一言、お断りを入れた後、神棚(棚板)に載っているものをすべて下に降ろします。その際も決して失礼にならないように降ろしたものは机か台の上にきちんと置いてください。間違っても床の上にそのまま置かない様にしてくださいね。

ここで埃が目立つようなら最初の「日々の掃除」に戻られて埃を払っておいてくださいね。

次にやって頂きたい事は、「神棚の中のお札を抜く事」。これは直接息が掛らない様に用意して頂いた和紙や紙などを口に咥えてそっとお札を抜き、これも失礼が無い場所に置きます。

店主はこの時、要らぬものがお札に入らない様に白い半紙に掃除している間、お札を巻いておきます。(口に半紙を咥える時はお札を触っている間だけで結構です)

それから用意した洗面器の中に、『お酒一合、水一合、塩を一掴み』入れてよくかき混ぜます。

これはよく店主がお祓いやお清めで使う便利な「清明水(せいめいすい)」と呼ばれるもの、これが本格的な掃除の際には必要なものとなってきます。この作った清明水にまずはキレイな布巾を浸してしっかりと水気を出来る限り絞り取る。

「日々の掃除」でも述べましたが水気は神棚にとっては大敵です。カビや歪みなどの原因になりますので、出来るだけしっかり絞って水気を抜いてください。(と言ってもこれには限界がありますので、年に一・二回という事で目をつぶってください)

まずはよく絞った布巾で神棚を隅々まで拭き上げる。

次に乾いた布巾で再度、神棚を拭き上げる。

この際に、お札を抜いた扉の中まできちんと拭き上げてくださいね。

ここまで出来たら、今度は棚板の上や周りを同じく清明水を使って・・・・・・今度は店主の場合、布巾で拭き上げるのもいいのですが買ってきていた榊をその清明水に浸して水気を良く切り、パシパシと棚板や周りの場所を神棚の位置を中心に叩いていきます。

どなたでも出来る簡単なお祓いの方法なのでやってみたい方はぜひ挑戦してください。(その際の注意事項ですが、一度叩き出した榊の”葉”の部分は触らないように願います。そのまま、燃えるゴミ袋の中へ入れてください。葉が落ちた場合は素手でなるべく触らずに!)

そこまで出来たら、最初の順番とは逆にまずはお札を入れて宮形を戻し、最後に供物や神具類を戻していきます。

これで終わり。出来れば供物類(塩・米・水・酒)などはこの機にすべて新しいものと交換される事をお薦めします!

かすかに鼻に漂う檜の香りとお酒が混じった香り。そして新しく生まれ変わって輝く神棚(宮形)の姿・・・・もう本当にこちらまで気が充満しますよ!!

店主は大祓えに合わせて年に二回、6月と12月に行っています。

日にちまではこだわっておりませんので年に一・二回程度が望ましいと思います。

トラックバック

このブログ記事に対するトラックバックURL:

コメント

コメントはまだありません。

コメントする