神棚とは②

つづき。

「あ、いつの間にか水が空に・・・・申し訳ない。」

「粗末に扱うのが嫌だから置きたくない。」

神棚があった方が良いとは決して言えませんので、神棚に対して、広い意義で信仰の在り方に対しての考え方は人それぞれです。が、神棚というものは、「自分の心の中の神様と通じる道」。と考えて頂ければ解り易いですね。神棚を介して、自分の心の中の神様と語らいます。そしてそのために神棚の中には、神様の分霊である、「お札(神札・依り代)」が納めてあるわけですね。

神棚を通して、神様に語りかける。想いを伝える。想いを伝えて貰う。

言い換えれば、自分の心に語りかけ、想いを確認し、情や勇気を貰う。

厚かましく生きている店主と違って、ウチのお客さんは聖人君子の方々が多いです(笑)「大切な神様」=「大切な自分の心」に失礼があってはいけません。本当にその方流の愛情を注いでいらっしゃる方が多い。しかし反面、あまり卑屈になりすぎるのは良くない事です。

人の心は時に深く傷つきます。自分で思う以上に情けないこともたくさんあります。泣く事もありますし、意味もなく笑うこともあります。悔しいこともあれば、いじけることも、どんなに周りに人がいても寂しさで孤独を感じることも。神様が人の心の奥底にいて、それを繋ぐ神棚という存在があるのであれば、神棚もまた同じ事だと店主は考えます。

供物が痛むことがあれば、埃をかぶることだって、榊が枯れる事だってある。

「それが嫌だから」「神様に申し訳ない」というのは、余計に心の神様と距離を自ら空けたり、申し訳なく思っても行動に移さないのは反省しても行動に移さないのと同じ意味合いですね。それならば、堂々と「あ、いけね。神様すみません。」で気づいたら榊の水を入れ、埃を取る方が人間潔い(笑)心も神棚も同じですが、マイナスに陥った時にどう自分が対処するかでしょうね。

以上が、「神棚とは何か?」という壮大なる深いテーマに沿った店主の言い訳・・・・・・・・・・・・・・じゃなかった、考え方です。あながち間違ってないとは思いますよ。神棚をまっすぐ見れない時は、たいてい自分の心をまっすぐ見れない時ですもんね(笑)「あのひとの神棚」のコーナーで、その方のお人柄を少しでも書いてみたいと考えたのは、会ったこともない・話をしたことのない方もたくさんおられますが、知ってる範囲であれば面白いぐらいにその方の人柄が神棚にあらわれるからです。それは性格だけでなく、もっと深い部分で繋がっている場合がほとんどです。もちろん、ごちゃごちゃとした店主宅の神棚も同様に(苦笑)さて、油断をすればだらけていくのも人の心。皆さまから頂きました神棚の写真を毎日眺めつつ、店主も再度心を引き締め頑張っていきます。それではまた。

コメント

フウト :

うわっ、高いハードルあっさり飛び越えてる(笑)
いや、本当にありがとうございます!とても嬉しいです!!
神棚に対していろんな考え方があるんですね~、そんな個別の差がいろんなニーズを生むんでしょうね。
因みに私は親がしてるのを見てたタイプですね、こういっちゃ失礼ですが私にとっては神様は見えない家族や親戚の人みたいな感覚でした(^^;)
なんせ子供部屋に神棚ありましたからね(爆)よくボールなど神棚にぶつけてましたよ(激爆)まあそんな時は「ごめんなさ~い!」って気軽に謝ってました(今考えると怖いな(^^;))
我が家の神棚も問い合わせから送りましたので悪い所があれば教えて下さいね!一刀両断されないよう真剣しらはどりの練習しときますから(笑)

kabosu :

店主様

そうなんです・・
何となく神棚を真っ直ぐ見れないのは、自分の心の中にある
”苦しい時の神頼み”的な厚かましい自分の心を見てしまうような気がするからなんです。
神様だって私の心お見通しのはず・・・と恥ずかしく思ってしまうからなんです。

店主さんの新しい神棚はすっきりしていますが、私は隣の棚の一番下に置いてある虫かごみたいな物が気になりました(亀?)
そういう物でも神様の隣に置いていいんだ・・(ホッ)
私が感じていた”神様を粗末にしている”という気持ちは随分狭い箱に入った思いのようでした。
・・一度にスッキリとはいきませんが・・有難うございました。

みどり :

‘神棚とは何か…’
少し理解出来た気がします。
私にとってつい最近まで、神棚は遠くて恐れ多い存在でした。
嫁いだ先が神様、仏様をとても大事にする家で…でもいつも義務感でお世話をしているようにしか映りませんでした。
年中、榊を誰が買いに行くのか、お墓参りは誰が行くのか…あれは失礼、これじゃダメ、そんなことで揉めてばかりで…
私の考え「やりたい人が好きな様にすればいいのでは?」は全く通用せず、いつの間にかあまり関わりたくない存在になりました。
でも店主様を通じて、素直に神様の存在を知ることができ、神棚を置く意味もわかってきました。意味を知れば自ずと感謝で手を合わせずにはいられません。
無知であるが故に反感でいっぱいでしたが‘行動しないで神様と距離を置くより、間違えたら素直に謝ればいい’店主様のような考え方でいいんだ!と少し勇気と自信が持てました。
わかりやすく書いて下さって有り難うございます。

kamidanaya :

フウト様
こんんばんは。面白いですよね、ウチはその感覚は”仏壇”でした。神道は自分の代になってからですので家に神棚はありませんでした(苦笑)フウトさん、写メ添付のメールが届いてないです(泣)

kamidanaya :

kabosu様
恥ずかしい、見られたくない。恥ずかしい、見られたくない・・・ではいつまで経ってもですね(笑)あっ!!それからお礼をこの場で失礼します。元気が出る薬、ありがとうございました~(泣)え?虫籠はオオクワガタです!自分にとっては彼も神様なので問題ないのです(笑)

kamidanaya :

みどり様
いいえ。参考程度にして下さいね。多分、昔の古い風習って意味が無い様で意味があるものが多いです。束縛や強制をするつもりは自分もありませんが、その意味を知ってその後選ぶのであれば問題ないですね(笑)ただ、神社側もその辺りの深い理解まで求めようとしない・説明しようとしないのが不思議です。その辺りに自分が神棚屋をやってみたいと思った原点でもありますね。

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