天津祝詞・太祝詞ごと ③

つづき。

天津祝詞・太祝詞ごと ③。後は残すは太祝詞事ですね。

太祝詞事(ふとのりとごと)とは、

「大祓詞(おおはらえのことば)」に出てくる、”・・・太祝詞事を宣(の)れ。かく宣(の)らば・・・” と続くたった一行の文字、ここでいう「大祓詞」とは神道概念の中にある罪とか穢れをすべて祓いのける時に挙げられる祝詞ですね。900字もあるので店主も時々、間違えます・・・・ってか、そもそも覚える必要なそんなにないような(苦笑) 具体的には、6月と12月、大祓月に挙げられる祝詞です。

では具体的に”太祝詞事”とは何??

実はこれ、昔から多くの研究者が研究を重ねていますが未だにはっきりとした事は分かっていません。太祝詞事(ふとのりとごと)とは大祓詞の内容上、とても重要な位置にあってさらにここの部分は誰も知らず、どんな言霊であるかが古来より秘伝とされて来ました。

ですから、いろんな宗派によっても受け取り方が違えば、内容も違います。中にはインターネットで「お教えしますので、こちらに振り込みを・・・・」というインチキ臭いものまで見た事があります。『ご存じであれば、太祝詞事を教えて下さい!』 とのメールも時々頂きますが、そもそも知る必要もなければそれが正しいかどうか何て誰も知らない訳です(笑)

大祓詞(おおはらえのことば)・・・・神道の中では大事にされている祝詞ですし、その分蔭ながら調べられている方も多いと思われます。また大祓詞の内容が、

「太祝詞事を宣れ。かく宣らば・・・・・」

(太祝詞事を奏上しなさい。奏上するとたちまち・・・)

そこからの内容がまた凄い。天津罪・国津罪と呼ばれる罪とか穢れが、祓戸の四神様 「瀬織津比売(せおりつひめ)」「速開都比売(はやあきつひめ)」「気吹戸主(いぶきどぬし)」「速佐須良比売(はやさすらひめ)」 がどのように罪とか穢れを処理していくのかが記されております。(これは大祓詞を調べれば出てきますので、興味のある方はどうぞ~)

が、しかしこれも前回に述べた「天津祝詞」と同じ。今の時代に天津罪国津罪は存在しませんので、これを今の自分達の環境と当てはめてみて心から心身ともに清めるといったのが最大の目的。意味をすべて理解せずとも、、、、、反対に言えば、あまり内容や意味に凝りすぎればかえって最初の奏上させて頂く意味を失いかねませんね。

その辺りを良く理解して、神々様とご自身の為に機会があれば神棚の前で挙げられれば、より良い祈りとなると思います。

コメント

コメントはまだありません。

コメントする