神棚の設置②-2 神棚の選び方(素材について)

神棚は、檜(ひのき)・杉・欅(けやき)が三大材料ですね。

檜の中でも、伊勢神宮で使用されている「木曽檜(きそひのき)」はその木肌や目の美しさ、香りの高さや清々しさをとってみても人気の材料です。

はじめに梱包の箱を空けられた時のプンと漂う檜の香りを嗅げば心地よい気分に包まれます。木肌は白の木肌が淡いピンクに染まっており、使えば使うほど落ちついた色合いになってきます。
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「木曽通し三社」
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長野県で国が管理している国有林で式年遷宮(しきねんせんぐう:約1300年前より、20年に一度、伊勢神宮では社殿が造りかえられます。)の際に使用されるものがこの木曽檜ですね。旧殿で使用された材木は各神社へ配られ再利用されます。

最近はブームもあって、屋久島で採れる「屋久杉(やくすぎ)」も有名です。屋久島は栄養の少ない土壌(ほとんどが花崗岩)の上で成長し、湿度の多い気候の為にその木目はつまっていて成長率も低く、普通の杉の約4倍は樹齢が長いそうです。

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「屋久杉一社」
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欅(けやき)はその木の性質上、乾燥によってかなり曲がり易く、家などの高級建築物に良く使用されておりますがかなり長い年月、寝かせておかないと使えないそうです。

他には神代杉(じんだいすぎ)と呼ばれているものもございますが、ここでは材料についての詳しいお話は割愛させて頂きます。⇒ 「神代杉とは」

材料と、その使用する部分(美しい柾目が最上とされております)によって金額は大きく変わってきます。神棚(宮形)を選ぶ際の参考にしてください。

何度も申しますが、金額によって神様がお降りになる善し悪しは関係ありません。

しかし、お手頃なホームセンター等に良く置いてあるラワン材や外国産の木材を使ったものはお値段もお手頃な設定ですが、どうしても使っている内に湿気や材料の劣悪によって歪みや反りが出てくるなどの苦情も今までみてきました。歪みや反りは、神棚の構造上、扉が動かなくなったり外れやすいなどの欠点もございます。

ちなみに店主がはじめて自宅に設置した神棚はホームセンターで購入しました。

釘をほとんど使わない神棚は、見えない所で接着剤を多く使用しております。が、この接着剤がしっかり見えていたり・・・・・使って半年もしない内に掃除の際に屋根の部分がカポッと外れ・・・・・結局、新しいしっかりとしたものを買い直した経験がございます(苦笑)

ご購入の際はご自分の財布と良く相談されて決めてくださいね。

神棚の造りと材料

この二つが大きく金額に響いてきますので、この2点を考えてまずは大方の予算を決めると良いでしょう。

後は場所にあっているか?(設置の場所・雰囲気など)ここを押さえておけば、そう深く考え込む必要はございません。

心構えでも書かせて頂きましたが「目的」と「祈る心」が一番大切、これをお忘れなく!

神棚の設置③ 必要な神具

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