神棚の設置⑥ 供物について

お供え物と書いて「供物(くもつ)」と読みます。もう少し小難しく呼ぶなら「神饌(しんせん)」ですね。

間違われる方もいらっしゃるのですが神様は素材をそのまま、「調理してないもの」を好まれます。(反対に仏壇にお供えするものは調理した後のものですね)だからと言って「調理したものは絶対にダメなの??」と聞かれればそうではありません。神社によっては「熟饌(じゅくせん)」と呼ばれるもので調理済みのものをお供えさせて頂く事もございます。ただしこれは神祭の時のみ。神棚(宮形)にはやっぱり生のものが一般的ですね。

お米は生米、水にお塩にお酒。塩などはこだわっている方はとことん「素材」にこだわっていらっしゃる様ですが、・・・・普通に「塩」であれば何でも結構ですよ~。(ただし、味の素類は避けてくださいね・・・・・・)

根のもの・土のもの、草のもの・海のもの・山のもの。果物に季節のもの・頂きもののお菓子なども自由にお供えして頂いて結構です。

また、神道には直会(なおらい)というものがございます。

これは一度、感謝の気持ちでお供えさせて頂いたものを神々様と喜びを分かち合うという形で一緒に食すことですね。なので、一度お供えさせて頂いたものを悪くならない内に引いて食しても何ら、問題ありません。

反対に避けないといけないものは・・・・・「臭いの強いもの」、ニラやにんにくといったもの。

そして動物の肉は「四足」は禁止です。(そうなると肉は必然的に鶏肉になってきますが)この辺りを大まかに守って頂ければ結構です。

店主の場合、頂きましたお土産などは最初に神棚に上げさせて頂きます。そして、悪くなる前に店主の口の中に入ります(笑)その時ももちろん、神様に感謝です。

「○○さんより頂きました。下げさせて頂き私も頂戴いたします」

心のこもった品物を頂いたとき、それがたとえ好物でなくとも、失礼のないものを相手様より頂けば悪い感情を受けないように、神様だってきっと、あなたの心のこもったお供えものならば多少間違っても大目に見てくれるはずです。あまり形だけに縛られるのはダメです・・・・・

しかし、礼儀は礼儀で大切です。

可能な限り忌み嫌われているものは避けるようにお願いしますね。

季節によって店主は花なども上げた事があります。少しでも花の美しさで神様も心おだやかにお過ごしくだされば・・・・・との単なる自己満足ですが(苦笑)

悪くなったもの、古くなったものをそのままにしておくのも失礼です。早めに下げましょう。

基本的には1日・15日は榊や供物(神饌)である米・水・塩・酒などは交換時期です。店主の場合、月に一度に米と塩の交換、お酒は季節によってはカビなどが入り易いので日にちを気にせず悪くなったと判断したら交換するようにしています。

下げた後の、米・水・塩は衛生的に問題がない場所であれば撒いて頂いて結構です。私の場合はベランダに米を、塩と水は流し台に流します。お米は遊びに来たスズメが食べるんですよね(笑)

必要な神具のページにも書かせて頂いたのですが、店主は瓶子の代わりに口の小さな一合瓶をそのまま使っています。ガラスだと中が見やすい為、ゴミが入ったり、カビがふくとすぐに判るからですね。

後は特に注意する事はないと思いますが、感謝の気持ちを忘れず上げさせて頂く、下げる時・頂く時も感謝の心を忘れずに。

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携帯の方はこちら→「供物入れ7点セット(中)」


神棚の設置⑦ 魂入れ

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コメント

TSU :

こんにちは。
こちらのブログは普段疑問に思っていたことがよくわかり、勉強になります。

質問なのですが供物は素材そのものがよい、ということは鶏肉も生のままお供えした方がよいのでしょうか?
魚はお刺身とかがあるのでわかるのですが、鶏肉は『えっ・・・生肉?』という先入観が強くありまして。(´_`;)

kamidanaya :

TSU様

こんにちはTSUさん。はい、その通り「生のまま」という事になります。しかし、神棚に生肉をお供えされてる方はほとんど見たことありませんね(汗)神社での大きなお祭りの際には和紙に包んだ姿のままの鶏をよくみますよ(笑)

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